1. 更新の内容
DVD Flick v2 (1.3.1.0) の動画等の変換を処理している FFmpeg.exe に危険度の高い脆弱性 [ぜいじゃくせい] が報告されています。公開している DVD Flick v2 (1.3.1.0) に含まれている FFmpeg.exe ( version 2.8.1 ) を version 3.3.3に更新する必要が有ります。
2. 脆弱性の内容
詳細は悪用を防ぐために通常は公開されません。簡単ですが、以下のサイトを参照してください。※メモなので以下リンク先を必ず見る必要は特に無いです。
- 「FFmpeg」の旧バージョンに4件の脆弱性、最新版v2.8.2で修正済み
上記より一部内容を引用:
「メディアファイルを検証する処理の不備などによりサービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける恐れがある」 - マルチメディアフレームワーク「FFmpeg」の最新版v2.8.5が公開、2件の脆弱性修正
- JVNDB-2015-005946 – JVN iPedia – 脆弱性対策情報データベース
- JVNDB-2015-005945 – JVN iPedia – 脆弱性対策情報データベース
- JVNDB-2015-005944 – JVN iPedia – 脆弱性対策情報データベース
- JVNDB-2015-005943 – JVN iPedia – 脆弱性対策情報データベース
3. FFmpeg 更新バージョンのダウンロード
2017/08/08 時点での最新バージョンは 3.3.3です。Windows 32bit 版をダウンロードします。
- ダウンロードファイル : ffmpeg-3.3.3-win32-static.zip
- サイズ : 約 41.5 MB
- ダウンロード先URL : Builds – Zeranoe FFmpeg
ダウンロードする手順
※注意:以下の画像の各表示位置は変わる場合が有ります。
- 「Version」下の「x.x.x」部分をクリックします。この場合が「3.3.3」部分。
「x.x.x」には最新のリリースされたバージョンが表示されます。
「xxxxxxxxx-xxxxxxx」には開発中・公開試験中の最新バージョンが表示されます。コチラはクリックしません。 - 「Architecuture」下の「32bit」部分をクリックします。
- 「Linking」下の「Static」部分をクリックします。
- 最後に「Download FFmpeg」部分をクリックするとダウンロードが始まります。
※ダウンロードするファイルに関するメモ : 以下の4つは見なくてもイイです。
- static 版 : 通常版。 <-コレを今回は使う。
- shared 版 : 共通部分をライブラリ化してDLL にしてある。
- dev 版 : デベロッパー向け。バイナリーは含まれてない。
- ファイル名「~git~」 : 開発中。テスト中と言う意味か?
4. ダウンロードファイルの解凍
どこでもイイのでダウンロードした圧縮ファイル「ffmpeg-3.3.3-win32-static.zip」を解凍してください。解凍ソフトはネット上のフリーソフトで構いません。解凍方法は各ソフトの説明に従ってください。よって解凍方法は省略します。
- パソコンで使っている解凍ソフトで試してみる。
ダメなら、「7z 解凍 フリー」でネット検索。Lhaforge , 7-Zip
5. FFmpeg.exe ファイルの更新
事前に以下のファイルを別フォルダにバックアップします。
- C:¥Program Files (x86)¥DVD Flick¥bin¥ffmpeg.exe
以下の2つのフォルダをエクスプローラーで開きます。
- ダウンロードした圧縮ファイル「ffmpeg-3.3.3-win32-static.zip」を解凍したフォルダ + [¥bin¥]
- DVD Flick v2 のインストールフォルダ + [¥bin¥] つまり
C:¥Program Files (x86)¥DVD Flick¥bin¥
ダウンロードファイルの bin フォルダに有る ffmpeg.exe (サイズ:約 36.1MB)を、DVD Flick v2 のフォルダ「C:¥Program Files (x86)¥DVD Flick¥bin¥」に上書きコピーします。「¥bin¥」フォルダです、間違えないように!
△上記は Windows 10 での画面操作です。
6. 更新結果の確認
できれば以下の方法が出来る方はやって下さい。無理、出来ない、意味が判らない、と言う方は無視しても結構です。
- MS-DOS プロンプト画面を開きます。
- 「C:¥Program Files (x86)¥DVD Flick¥bin¥」フォルダに移動。
- 「ffmpeg -version」コマンドを入力。
- 以下の様に「 version 3.3.3」と表示されたら、更新は完了です。
※注意:以下の画像は少し古いです。
最後は、DVD Flick v2 (1.3.1.0) の動作確認をしてください。問題がある場合はバックアップしておいた FFmpeg.exe version 2.8.1 に戻してください。
注意
「FFmpeg のバージョンが2.0.x系以下でないと、MPEG2ファイルの追加ができない不具合」が「DVD Flick 勝手に日本語化」様サイトに明記されています。同不具合がある場合は一時的に ffmpeg-2.0.2-win32-static.7z のバージョン 2.0.2 の方をご使用ください。あくまでも一時的にです。
Windows XP 使用の人へ
Windows XP 環境下で使えるFFmpeg のバージョンは 3.0 (ffmpeg-3.0-win32-static.7z) までです。3.0.1 からは動作しません。これは動作テストで確認した事です。旧 3.0 バージョンはコチラからダウンロードして下さい。
< DVD Flick v2 へ戻る >
6. 更新結果の確認
ffmpeg-3.2.2-win32-static.zip(ffmpeg.exe)の動作環境は何でしょうか。
Windows XP 32bit環境下で確認したところ、以下のエラーメッセージが
表示され、バージョンの確認ができませんでした。
(X) ffmpeg.exe – エントリ ポイントが見つかりません
DVD Flick v2 (1.3.1.0) に含まれている ffmpeg.exe で確認すると、
バージョンは 2.8.1 と表示されました。
名無しの権兵衛 さん
はじめまして。
> ・・(ffmpeg.exe)の動作環境は何でしょうか。
配布サイトとダウンロードファイルの内容を見てみましたが、
「Windows」という明記以外の、OSバージョン情報は見当たりませんでした。
フォーラムの方も「XP」で検索しても出てきません。
但し、別の海外・英語サイトには似たような問題が掲載されてました。ココの情報もかなり古いですが。
そこで公開サイトの過去バージョンで「ffmpeg -version」が正常動作するのは確認したところ、
ffmpeg-3.0-win32-static.7zまではOK、3.0.1バージョンではXP上では同様なエラーになります。それ以上は未確認ですが、3.0.1以上のバージョンはXP未対応という事になるのでしょうか。既にコチラではWindows XPで最後まで動作確認できる環境は無いの上記の情報を元にご判断ください。
FFMPEGの公開・旧バージョンはコチラで公開されています。
脆弱性の問題が有るので古いバージョンを使うのはオススメ出来ませんが、Windows XPと言う特殊な環境をお使いならば、・・(汗)仕方が無いですネ。
解決につながれば幸いです。
即時の確認、対応ありがとうございます。
ffmpeg.exe のバージョンチェックでは、XPでは上記のように 3.01 以降で
エラーになりました。
Windows XP + DVD Flick v2 (1.3.1.0) + FFmpeg.exe ( version 3.0.0) の
組み合わせで正常にビデオDVD、ビデオDVDイメージ(ISOファイル)が
作成できました。
名無しの権兵衛 さんへ。
たぶん、これで同じ問題の人が出た場合、このコメントをネット検索で拾って対応出来ると思っています。
結果のご報告、有難うございます。